次へ: Baum-Welchアルゴリズム
上へ: 自動音素ラベリングのための基礎知識
戻る: 隠れマルコフモデル
  目次
Viterbiアルゴリズムは、シンボル系列 を生成するモデル に対する
最適な状態遷移系列(最適経路)と、その経路上での確率を求めるためのアルゴ
リズムである。シンボル系列
に対する最適経
路は、状態遷移確率
を最大にするような経路
であり、Viterbiアルゴリズムでは、この最適
経路を求める。Viterbiアルゴリズムの詳細について、参考文献[4]より引用し、
以下に説明する。
時刻 において、状態
がシンボル系列
を生成する確率の最大値
を求める。
は、以下のように再帰的に計算できる。
ここで、 は状態 から に遷移する確率、
は状態 でシンボル を出力する確率で
ある。
また、状態遷移系列を復元するために、
を与える直前の状
態 を に記憶しておく。
再帰計算が終了したら、時刻 における最適経路を、
において、
により復元する。ただし、
で
ある。
以上の操作により、最適経路
が
求められる。
平成14年3月7日