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  目次
前章で述べたように、標本外テストでは解析規則を用いたものよりデフォルトルールでの正解率が高くなる結果になった。これは、基本語用例辞典より抽出した標本文に、格要素の存在しないデータが多かったため、結合価パターンに適合せず、間違った結果が出たためである。
例22:死んだ子供の事(正解は名詞A)
名詞Aの「子供」の意味属性は(子)
名詞Bの「事」の意味属性は(事)
例22に適合する「死ぬ」の結合価パターンが無く、P16からを省略したパターンに当てはまる。
P16:(人)が(事)で死ぬ
の意味属性に内包されるのは名詞Bの方なので、「死ぬ」は「事」に係ると判断する。正解は名詞Aで結果は名詞Bなので、評価は×となる。
また、標本外テストにおいても、標本内テストと同様に独自の結合価パターンを登録する事で、正解率の上昇が期待できる。
平成14年2月28日