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翻訳規則の作成

3.1 研究の範囲
 2章の分類のうち,使用頻度の高い分類(1)の「形容詞+名詞」を含む表現を扱 い、アンカー和英辞典の例文で頻度の高い形容詞(216種類中19種類)の場合の翻訳規則を作成する。


一般名詞意味属性体系
 翻訳規則は、一般名詞意味属性を使用して作成される。一般名詞意味属性体系とは、対象と単語の関係を、対象の捉え方に着 目して分類したもので、図1のように12段の木構造(属性数 約 2700)になっている。また、上位属性は下位属性を内包する。

\includegraphics[height=4cm,width=8.0cm]{fig18.ps}

図1.一般名詞意味属性体系(上位部位)
3.2 翻訳規則
 2章で分類(1)に定義した翻訳規則を述べる。
アンカー和英辞典の例文に出てくる、形容詞の 後にくる名詞の意味属性と、名詞の意味属性ごとの訳語を調べて,それぞれ対応表 を作成する。表1及び表2はその一部である。

表1.形容詞の後にくる名詞の意味属性

\includegraphics[height=2.5cm,width=7.5cm]{keimei.eps}

表2.名詞の意味属性ごとの訳語

\includegraphics[height=2.5cm,width=7.5cm]{meisiimi.eps}

表1は、形容詞「古い」の後にくる名詞を例文から抽出し、形態素解析結果から 求められた名詞の意味属性を列挙したものである。また、表2は名詞を意味属性ご とに分け、それぞれ対応する訳語を付けたものである。例えば、形容詞「古い」 の後に名詞「家」がきて、その意味属性が形態素解析時に「865家屋(本体)」と なった場合、「house」と訳されることを示す。




2001-10-01