作成した対応表のパターンがどの程度適用できるかを知るために,オープンカ バー率テストを行った.これは,規則 1 の評価規則に従い,機能試験文集よ り因果関係構文の用例 200 文を集めて実験した.実験手順を図 8 に示 す.
| ○:原文より抽出したパターンが対応表の日本語パターンかつ英語パターンに |
| 適合したもの |
| △:原文より抽出したパターンが対応表の日本語パターンに適合したが,英語 |
| パターンには適合しなかったもの |
| ×:原文より抽出したパターンが対応表の日本語パターンに適合しなかったも の |
| (この場合,英語パターンは関係 なし) |
オープンカバー率テストを行った結果を付録に示す.そして,その表の一部を
表 7 に示す.ここで,日番とは日本語パターンを示し,英番とは対
応する英語パターンを示す.日本語・英語において,対応表にパターンがあっ
た場合は,そのパターン番号を記入する.一方,パターンがなかった場合は「-」
を記入する.評価欄には,評価規則に従い,それぞれ「○・△・×」を記入する.
番号は付録を参照する.
| 用例(日本語) | 日番 | 用例(英語) | 英番 | 評価 |
船がだんだん遠くなり, |
- | The ship went farther and farther, | - | × |
| とうとう見えなくなった. | till it was lost to sight. | |||
| The ship sailed further and further | 302a | |||
| away until it went out of sight. | ||||
彼が無事と聞いてひとまず |
101E | I was relieved to hear he was safe. | - | △ |
| 安心した. | ||||
私は一生懸命勉強するよう |
1A | I was persuaded to study hard. | 1o | ○ |
| に説得された. | ||||
できればすぐにそこを訪れ |
- | If possible, I would like to call | 502a | × |
| たい. | there immediately. | |||
率直に言いますと,私は彼 |
- | Frankly, I dislike him. | - | × |
| が嫌いです. | ||||
実験を行った結果,対応表にないパターンを新たに作成した.その全パターンを
表にして付録に示す.そして,日本語・英語について,その表の一部を
表 8・表 9に示す.
(注)名詞,及び名詞句をまとめてNと表記する.また,動詞,及び動詞句 をまとめてVと表記する.
オープンカバー率テストを行い,その評価結果を表 10 に示す.また,
評価結果を分類し,グラフ表現した図を図9 に示す.
オープンカバー率テストを行った結果,それぞれの評価(○・△・×)に当てはまっ
た例を以下に示す.
評価○の場合:
評価△の場合:
評価×の場合:
評価△となったのは,英語のパターンがなかった場合である. そのため,既にある英語パターンに,言い換え可能なパターンを追加した.そ こで,1 つの日本語パターンに対応する英語パターンの種類が増えた.
評価×となったのは,日本語のパターンがなかった場合である. 日本語パターンを新たに作成することにより,それに対応する英語パターンも作 成した.そのため,全く新しいパターンができ,日本語パターンにおいても,英 語パターンにおいても,種類,及び数共に増えた.