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研究対象

本研究では,因果関係構文の重文を扱う[4].ここで因果関係構文とは,原因とそれ によって生じる結果との関係を表す文を言う.また,重文を以下のように定義す る.


1.
日本語の重文
(a)
等位関係,従位関係にある文を接続助詞「ので」等で結んだ文
(例1)とても寒かった \fbox{ので} 私 は上着を着た.

(b)
連用中止の文
(例2)その日は雨も降ったし,風も吹いた.

(c)
体言止めの文
(例3)運輸省が計画,鉄建公団が建設.

2.
英語の重文:本動詞が複数存在し,かつ埋め込み文ではない文
(例4)I left early so I could get a good seat.

本研究では,日本語が重文であれば,英語は非重文でも構わないとする. 対象とする重文の例を以下に示す.対象(〇),非対象(×)とする.

〇:日本語が重文で,英語が重文の場合
息子が病気になりはしないかと私は心配している.
I am afraid lest my son should be taken ill.
〇:日本語が重文で,英語が非重文(例:単文)の場合
私は雨が降ったために早めに帰宅した.
I came back early because of the rain.
×:日本語が非重文(例:複文[埋め込み文])で,英語が重文の場合
彼は怠け者であるという理由で首になった.
He was dismissed on the grounds that he was lazy.
×:日本語が非重文(例:単文)で,英語が非重文(例:単文)の場合
大雪のため,私たちは出発できなかった.
Owing to the heavy snowfall we could not leave.




2002-03-24