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3. 結合価パターンと意味属性

「内と外の関係」を計算機で判断するにあたって,本手法では,日本語語彙大系 4#4に記載されている「意味体系」と「構文体系」を用いて格関係の有無を判断する. 「意味体系」では,約40万語の一般名詞が2710の意味属性に分類されている. そして,それぞれのノードは,上位の属性が下位の属性を内含する 性質を持ち,最大12段の木構造にまとめられている.(図2参照)

Figure 2: 一般名詞意味属性体系(上位属性)
5#5


また,「構文体系」の結合価パターン(図[*]参照)は,用言と格要素の意味的関係を記述したものである.こ れにより用言と底の名詞との間に意味的な制約が生まれ,この制約を利用して, 「内と外の関係」の判断にも応用できると考えられる.

Figure 3: 結合価パターンの例
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Fujimoto 2002-05-06