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述部の結合価パターン


5.1節より「具体」配下の名詞は「内の関係」とみなすことができる。底の名詞 が「抽象」配下の場合は「内と外の関係」が決定できない。そこで、底の名詞 が「抽象」配下の場合の判定方法について考える。

修飾部に「という」がある場合は明らかに「外の関係」となる。意味属性が 「抽象」配下の場合、動詞によっては「内の関係」にも「外の関係」にもなり うる(図4)。具体的には、「聞く」という動詞は「N1 が N2 を 聞く[N1 (3主体) N2 (1009意見)]」という結合価パターンを持 ち「…/1009 意見/」の意味属性を持つ「意見」という名詞との間に格関係を持 つので「内の関係」と言える。また、「行く」という動詞の結合価パターンで は「意見」という名詞の意味属性は当てはまらないので格関係がないとし、 「外の関係」と言える。



  
Figure 4: 動詞と格関係
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2001-10-01