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実験結果

(1)翻訳規則の分類に使用した1094文と機能試験文集と基本語用例辞典よりラン ダムに抽出した200文に,提案したルールを個別に適用した実験結果を以下に示 す.なお,ルールを用いた場合どのくらいの効果があるのかを調べるため,訳語 として辞書の先頭に着ている単語(デフォルト訳語)で評価を行った結果も表に示 す.



 
Table 6: 実験結果


\includegraphics[height=5cm,width=9cm]{kekka8.eps}


上記の表において,ルールを用いた場合,標本内テストでは約85%の文の名詞 について正しい訳語が選択でき,デフォルト訳語を用いた場合より約30%の向 上が見られた.また,候補の中に正解を含む場合,平均多義数は6.85 $\rightarrow$4.19に減少した.


標本外テストでは,約30%の文の名詞についてしか正しい訳語が選択できなかっ たが,ルールが適用できた文についてはデフォルト訳語を用いた場合より約25 %の向上が見られた.また,候補の中に正解を含む場合,平均多義数は9.42 $\rightarrow$5.25に減少した.


機能試験文集と基本語用例辞典より抽出した79文中47文については,本研究 で新たに作成した和英辞書に名詞が登録されていないためルールが適用できなかっ た.これについては,名詞を登録することによりルールが適用できると考えられる.




2001-02-25