(○の例) ・父は厚い本を枕の代用にした(120D)
My father used a tihck book as a pillow.
(実験結果)
My father used a tihck magazine as a pillow.
(実験結果)
My father used a tihck book as a pillow.
(対訳例)
・彼は悪い友達と悪い遊びをした220D
He played bad games with a group of bad
friends.(実験結果)
He played bad games with a group of bad
companion.(実験結果)
He played bad games with a group of bad
campany.(実験結果)
He played bad games with a group of bad
friends.(対訳例)
・今の若い人は物を大切にしない(120D)
Young people waste things these days.(実験結果)
Young person waste things these days.(実験結果)
Young humanbeings waste things these days.(実験結果)
Young people waste things these days.(対訳
例)
○の例では名詞の訳語候補が複数選択されているが,形容詞と名詞からこれ以上
絞り込むことは難しく,形容詞と名詞以外の品詞情報や文脈を考慮することが必
要だと考えられる.また,3つめの例文では候補の中に明らかに間違いの英語表
現が現れているが,これは意味属性が細かく分かれていないためである.「人」
には,5人間,33他人,2606複数 という意味属性があるが people,
humanbeingsなどはこの中では「5人間」に含まれる.そのために本研究で作成した
ルールでは上記のような実験結果となった.
(△の例) ・わたしは高い石段を1段ずつ登った(120D)
I went up the high stone steps step by
step.(実験結果)
I went up the high stone stairway step by
step.(対訳例)
・前方に美しい山並みが見えた(120D)
We could see a beautiful mountain range
ahead of us.
(実験結果)
We could see beautiful mountains ahead of
us.(対訳例)
・暑い日が続きますが,お変りございませんか
(220D)
The hot day is continuing,and I wonder how
you are.(実験結果)
The hot weather is continuing,and I wonder
how you are.(対訳例)
例文で示すように,評価が△となった文は意味的に正解としても良い場合がある
と考えられる.
(×の例) ・暑いときには魚や肉はすぐに痛む(120D)
Fish and meat soon go bad in hot when.(実験
結果)
Fish and meat soon go bad in hot weather.
(対訳例)
評価が×となった文は上記の例の1文だけである.「時」などの時詞については
別の問題として考慮することが必要だと考えられる.
(*の例) ・この本は良い紙を使っている(220D)
This book uses good quality paper.(対訳例)
・彼は美しい少女の横に座った(220D)
He sat down beside a beautiful girl.(対訳例)
・彼は美名に隠れて悪い事をしている(220D)
Hiding behind a good name,he is conducting evil
acts.(対訳例)
上記の例のように220Dの実験結果において*となった文については,本研究
で新たに作成した和英辞書に名詞が登録されていないためにルールが適用できな
かった.これについては,名詞を登録することにより◎,○,△,×のいずれか
に評価できると考えられる.なお,名詞を登録する方法としては使用頻度の高い
名詞(例えば,計算機用日本語辞書IPALに登録されている名詞1081語)をあ
らかじめ登録することなどが挙げられる.