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格の変更と制限

日本語複文では「彼女の作ったおにぎり」のように修飾部内の述部の前にくる格 要素「の」が「が」の代わりにくることがある。これは「の」が主格なのか所有 格なのかを計算機では判断できないため、格関係の絞り込みを行うさい妨げとな る。そのため、図12のように変更する。





 
Figure 12: 格の変更と制限
\includegraphics[width=100mm]{fig7.eps}

また、修飾部の述部が受動態のとき、「底の名詞」と動詞との格関係は「ガ格」 となる。しかし、本手法では、図12のように受動態の動詞については能動態の形 で格関係を考えるため、修飾部内の述部が受動態となるとき、格関係が「ガ格」 となることはない。




2001-03-23