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翻訳規則の考え方

以上の考えをもとに翻訳規則を作成する。以下に翻訳規則の手順を説明する。

1.
入力文の解析

まず、入力文は「彼から聞いた噂」のように「修飾部+底の名詞」の形とする。 入力文を形態素解析にかけ、その結果より、「述部」「底の名詞」に該当 するもの及び「陳述度」を調べる。「底の名詞」については「意味属性」、 「述部」については「結合価パターン」を日本語語彙大系より調べる。

2.
「内と外の関係」の判断と「格関係」の決定

次に「底の名詞の意味属性」と「結合価パターン」より、「格関係の有無」を調 べ、有となったものを「内の関係」とし、無となったものを「外の関係」とす る。ここで、「内の関係」となったものは、さらに格関係の決定を行う。ここで 決定できなかったものは「任意格」の規則を用いて決定する。 「外の関係」と なったものは、「底の名詞の意味属性」より名詞の種類を陳述度と抽象度に基づ いて分類する。

3.
英語表現の決定

最後に、以上で調べた結果より、竹内[1]の分類表を使用して英語表現の決 定を行う。


図13に翻訳規則の流れを示す。


 
Figure 13: 翻訳規則の流れ
\includegraphics[height=190mm]{fig8.eps}




2001-03-23