(1)内と外の関係と修飾部の陳述度による分類
まず、「内」、「外」の関係より英語の「関係節」、「同格節」に、また修飾部 の陳述度「大」、「小」より英語の「節」、「句」に対応させ、複文全体を4つ に分類する。
(2)格関係による分類
「内の関係」については、底の名詞と修飾部の格関係に基づき、12に下位分類す る。
(3)底の名詞の抽象度による分類
「外の関係」については、底の名詞の抽象度と修飾部の陳述度に基づき、4つに 下位分類する。
以上、分類の考え方を、図3に示す。なお本稿では、寺村2)の5段階の陳述度の設
定に、陳述度1を現在形、過去形でaとbに分け、また陳述度2に「〜できる」、
「〜ない」を付加した図4を、分類の基準点に用いた。
以上の考えに基づき、日本語複文を表1の通り分類する。