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日本語複文と英語表現の対応関係

ここでは、日本語複文の構造を英語の構造と対比して分類するため 、 「日英機 械翻訳機能試験文集」3)(6,183文)中に含まれる複文432文を対象に、対応する英語 表現の分類を行った。但し、「とき」、「ため」、「こと」、「はず」、「もの」、 「の」は連体修飾される名詞として働くが、後の節に対しては副詞的な修飾とし て働くという二面性を持つため本研究では取り扱わない。

分類の結果、図1に示すように、関係節33%:同格節8%:準動 詞(分詞、不定詞、動名詞)34%:前置詞句18%:その他7%となった。これより、日本 語複文と英語表現の違いについて、以下に示す。

(1)
日本語の連体節は、英語では必ずしも節には訳されず、準動 詞、前置詞句などに訳される場合が半分以上を占める。
(2)
英語で節に訳される場合は、「関係節」、「同格節」のいずれかの 構造となる。


\includegraphics[height=2cm,width=8cm]{fig3.eps}




2000-10-16