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実験結果

今回の実験では、全ての候補を抽出するようにシステムを 構成した。そのため、図12に示すように、1つの入力文に対して一致ペア数 上位の候補から順に全ての係り受け関係が得られる。 図12では、一致ペア数3の候補を2個、 一致ペア数2の候補5個のうち3個を、 また一致ペア数1の候補14個のうち3個を掲載する。

参考として、各入力文における一致ペア数による類似文の 候補数を表1に示す。 表は一致ペア数ごとに類似文として選択された候補数を示しており、 同一のDB文に複数の一致文節があった場合はその中で最大の一致ペア数を そのDB文の一致ペア数として候補数をカウントした。

1315に実行結果を示すが、 表1からもわかるように、全ての候補をのせると その数が非常に多くなるので、 図12に示した以外の入力文に対しては、類似文が1つに決定された 文はそのデータベース文だけを、複数の候補がある場合はそのうちの2つを 示す。図中の(数)は一致ペア数で、 係り受けの上に記されている数字は対応する係り受けペアの番号である。 また、斜線部は#1において一致しなかった文節、あるいは#2において 係り受けを構成しなかったため削除された文節を表す。

図 12: 実行結果の例・一致ペア数ごとの候補
\includegraphics[scale=1.7,keepaspectratio]{kek_ex.eps}

図 13: 実行結果の例・入力文2〜8
\includegraphics[scale=1.5,keepaspectratio]{kek2-8.eps}

図 14: 実行結果・入力文9〜14
\includegraphics[scale=1.5,keepaspectratio]{kek9-14.eps}

図 15: 実行結果・入力文15〜20
\includegraphics[scale=1.4,keepaspectratio]{kek15-20.eps}


表 1: 一致ペア数による類似文の候補数
入力文 文節数 一致ペア数
      1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 JI 2 5
2 DGC 3 8 2
3 HFC 3 13 0
4 HAI 3 12 1
5 CIAE 4 10 0 1
6 ABCD 4 14 5 2
7 AABC 4 17 4 0
8 BAFH 4 11 0 1
9 JHFBA 5 12 0 0 0
10 ADDAG 5 21 2 0 1
11 JJAJB 5 9 0 1 0
12 DFJJCC 6 17 2 0 0 1
13 ACGFJGE 7 28 1 2 0 0 0
14 GIAFICD 7 30 1 0 1 0 0
15 CFDADEFG 8 23 4 0 1 0 0 0
16 DEBIAJDE 8 26 2 0 0 0 0 0
17 DABHGEDAI 9 33 4 1 0 0 1 0 0
18 ABHBCJBFEG 10 28 6 2 0 0 1 0 0 0
19 IIAICAIJGD 10 40 6 1 0 0 0 0 0 0
20 AAFDBICJEE 10 29 6 1 0 0 0 0 0 0


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平成14年5月1日