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結合価パターン

近年、池原らによってまとめられた、日本語語彙体系[1]の構文体系には、 日本語の用言(約6,000語)の結合価パターン(約14,000件)が定義されている。

結合価パターンとは、格要素と用言の意味的共起関係を体系化したもの である。格要素の体言は名詞意味属性によって規制されている。

例えば、用言「養う」の結合価パターンを検索すると、表1に示されるパターンが得られる。

表 1: 結合価パターン



格要素は「{主体} が 」、や「{抽象物、人間活動、性質} を」のよ うに、一般名詞意味属性によって分類、規制された名詞({主体}、{抽象物、人 間活動、性質}、等)と助詞を組み合わせて構成されている。そして格要素によ り単一の用言は意味的に分類、規制され、複数の結合価パターンが存在する。



平成14年5月1日