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英語時制が一意に決定できなかった例



・太陽は西に沈む。      

この例では正解は未来の事象を表す「The sun will go down in the west.」だったが、この1文だけでは真理を表す現在形か未来形か判断できない。
・私は何冊かの本を失った。      

英語の完了形は、基準時に事態の結果が残っていないと使うことができないため、 この文では現在再び手にいれているときは過去形、まだ失った状態が続いている ときは完了形となるが、この文だけでは判断できない。
・犬を探してくれた方にはお礼をします。      

日本語において関係節は、主節のテンスの時点で事象が完了か未了かを表して いるだけで、英語のように発話時との時間関係を表していない。そのためこの文 においては犬はもう見つかっているのか、これから探すのか判断できない。




2000-03-15