next up previous
Next: 5. 実験結果 Up: 日英両言語における時間表現の意味的変換規則の検討 Previous: 3. 意味表現への置き換え

4. 翻訳規則表の作成


動詞の分類と共起する時間副詞から、対応する英語の動 詞の時制を定め、単文、引用節・関係節を含む文について翻訳規則表を作成する。 単文における翻訳規則 表の一部を表2に示す。動詞の語尾が「〜した」のようにタで終わるものをタ形、以下 ル形、ダロウ形とする。

(例文1) 彼の研究は3日前に終わった。

この例では、変化動詞「終わる」がタ形であり、3日前という過去の1時点を表す 時間副詞と共に用いられていることから、英語の動詞は過去形と判断できる。
表2: 翻訳規則表(単文)
動詞の語尾の形 機能的意味 時間副詞 動詞の種類 英語での動詞の時制
  過去完了・結果 モウ、チョウド、スデニ、など 外的動詞(変化動詞) 過去完了形
  現在完了・結果 モウ、チョウド、スデニ、タッタ今、など 外的動 詞(変化動詞) 現在完了形
[0cm][0cm]タ形 過去の状態   状態動詞  
  過去の事象 [0cm][0cm]過去のある時点(昨日、1時間前に、など) 内的動詞、外的動詞 [0cm][0cm]過去形
  現在の状態   状態動詞  
  現在の感情、感覚   内的動詞 現在形
[0cm][0cm]ル形 習慣、本質、真理 頻度を表す語句    
  未来の事象、状態 未来副詞(明日、など)    
ダロウ形 推量未来     [0cm][0cm]未来形




2000-10-06