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従来のパターンを対応づける方法

現在,機械翻訳では意味としてまと まりをもつ表現をパターンとして捉え, 原言語のパターンと目的言語のパターンと対応づける翻訳方法が注目されている. 最近,日英翻訳でこのようなパターン翻訳に必要な文型パターンを収録した「日 本語語彙大系[1]」が出版された.

日本語語彙大系におけるパターンの対応例を図を用いて示す.


  
Figure 1: 日本語語彙大系に定義されたパターン対の例
\includegraphics[width=12cm,keepaspectratio]{zu1.eps}

例1:「N1がN2にN3をいれる」の場合,対応する目的言語 のパターンを以下に示す.

日本語語彙大系では,日本語動詞「いれる」に対して49種類の訳し方 が結合価パターンの形式で示されている. この例のように動詞と名詞の組合わせでパターンが1対1で対応しており, 前後関係に応じて適切な意味に訳し分けることができるようになっ た. しかし原言語の表現と目的言語の表現が1対1となることを前提に整理されている という問題点がある.




2002-03-06