本手法の性能調査のため,カバー率や原文に応じてパターンを選択した割合を調
べた.
結果を表5に示す.
英→日 | 日→英 | |
1.カバー率 | 68%(129/192) | 74%(141/192) |
2.平均同値パターン数 | 5.1 | 4.5 |
3.一意対応割合 | 0%(0/129) | 8%(14/141) |
4.原文に応じて絞り込めた割合 |
51%(66/129) | 59%(84/141) |
表5のより
90%以上の文でパターンが一意に決定せず,
1つのパターンに平均5パターン程度対応していることから
一意に絞り込む手法の重要性が確認できる.
また本手法のパターンを原文に応じて選択する手法を 英語から日本語は51%,日本語から英語は59%の割合で 適用することができた.
5.原文に応じてパターンを絞り込む手法とはじめからデフォルトパターンを
6.用いる手法のどちらが適しているかを比較した.その結果を表6に示す.
表6より本手法の原文に応じて絞り込んだ方が原文に適していた 割合が高いことがわかる.
このことより意味類型を用いて最適なパターンを原文に応じて 決定できる可能性があると考えられる. しかしパターンの適否は著者の判断によって決められており, 今後はネイティブによるさらに正確な判断が必要となる.