本手法の性能調査のため,対訳コーパスを用いてオープンテストを行った. その結果, 英語から日本語は52%,日本語から英語は59%の割合で,パターンを文脈から 選択できることがわかった. またデフォルトパターンとの比較を行った結果,文脈から選択したパターンの方が 適しているパターンである割合が高いことがわかった. これにより意味類型を用いて最適なパターンを選択できる可能性が見え たと言える.
今後は,ネイティブの判断によって,
最適なパターンの選択する手法の正確な精度を調べる必要がある,
またその精度を高めるため
付加意味に重みづけするなどの手法を用いる必要がある.
参考文献
[1]池原,宮崎,白井,横尾,中岩,小倉,大山,林:日本語語彙体系,岩波書店(1997)
[2]池原 悟:意味類型に着目した日英意味辞書の研究企画,辞書プロジェクト
会議(2000/4/1-2)
[3]斉藤健太郎,池原 悟,村上仁一:日英比較表現のパターン化と意味的対応関
係,第7回言語処理学会,P241-244(2001.3)
[4]グループ・ジャマシイ(1998):日本語文型辞典,くろしお出版