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4.2 品詞意味情報によるパターンを選択


単文には,パターンに含まれない単語がない場合がある. この理由からパターン外意味だけでの最適なパターンの選択は, 不十分だと考えられる. このため,本研究ではパターンに含まれない単語がない場合, 原文中の変数意味情報を目的言語のパターンの変数意味情報と比較し, 最も一致したパターンを意味的に最適なパターンとして 選択する.

以下に品詞意味情報を用いた手法の例を示す.


(例文10)「父の命令は法律同然であった」

例文10は,表1より日本語パターン3B 「N1はN2と同然である」にあてはまる. パターン3Bに対応するパターンとして,パターン対応の仕組みによって 表2から4パターンが出力される.出力されたパターンを変数意味情報と ともに以下に示す.



例文10には,パターン外に含まれない単語がないため,パターン外の意味を利用してパター ンを選択する ことができない.しかし原文中の「N1:父の命令」「N2:法律」の変数意味情報 が[N1重々しい,N2重々しい]となるため,上記の4パターンのうち, 変数意味情報が最も一致した4b.「N1 is as good as N2.」を選択することができる.





2002-02-09