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6 おわりに


本稿では、言語で表現された位置関係の意味理解を主題として、まず2対象間の 位置関係を解析する手法を提案、仮想実験の後、評価・検討を行った。

限られた表現のなかではあるが、 80.3%という正解率が得られた。しかし、 本手法によって得られる位置関係は、正解であっても曖昧さを含んだものが多い。 今後、より高度な意味理解を目指すには、より明確な位置関係の解析が必要であ る。 これには、「近い・遠い」とか「広がりがある」というような曖昧さを多分に含 んだ抽象的概念の定量化が必要であると考えられる。この実現には様々な情報の 補完が必要であり、まずは、語と語の意味的な関係を考えることが必要不可欠で はないかと思われる。



平成13年11月25日