メカいぢり日記


1998.9.1(火) はちはちの悲劇1998

今日はFreeBSD(98)に振り回されてしまう。2.2.6-RELEASE版がだだをこね、X-Windowが入らない。素直に最新版のフロッピを作ればいいものを、強情に粘ったのが結局仇になったよ〜な気もしなくもない。

M88(Windows用PC-8801エミュレータ)のROMを転送するため、5"2D→3.5"2Dコンバータを作る。しかもフォーマットを解析機能も搭載。ちょっと手を加えれば便利かも。読込み忘れというスカミスに悩まされながらも1時間弱で完成。しかしよく考えると作らなくても、PC-9801F+3.5"2DD-FDDを引張り出せば済んだこと。果たして元は取れたのか? いやそれ以前にここまでして動かすほどのものだろうか? そういう悲しき思考は中断しておこう。とにかく無事主機でROMファイルを生成し、エミュレータも動き出した。8MHz相当近く出て、結構快適

ここで次の問題が発覚。ソフトがない。88はソフトがなければBASICをいぢる以外ほとんど何もできない。吸い出しツールはあるが、ノーマルN88-BASICディスクをイメージ化できるだけ。フロッピーと共に栄えコピープロテクト文化の中心に居た88がこれでは、せっかくの資産が全く活かせない。やっぱり98用エミュレータの方が完成度いいな……。


1998.9.3(木) あぁFreeBSD

ここのところFreeBSD(98)に悩まされていたが、どうやら落ち着けそう。最新版の2.2.7はコンソールモードでのマウスデーモン(gpm)設定が簡単にできるようになったが、それを有効にしているとX-Windowが起動できないという致命的問題が発生。これが判明するのに2日かかった。全ファイルが揃ったFTPサイトがほとんど無いなど、結構不備が目立つというのが最新版の印象。

本職の関係で、どでかいファイルを扱うことに。しかしそれを安心して置ける場所が無く、結局せっかく落としたFreeBSD関連一式を消すことに。直接費用を払ったわけではないけど、時間的価値が結構もったいなかった。

以前作ったPTというプログラム(極冗長シリアルパラレル変換ともいう)、欠陥が判明して以来結構不便だったので(印刷時間がかなり長い)、改良と修正を兼ねてバージョンアップに踏み切ることにした。久々のPC-9801でのアセンブラプログラミングだが、旧版のソースもありスムーズに進行。バッファを64KBから取れるだけ(といっても640KB程度)に拡張し、フロー制御を改良。割込みは正常に動作しているようだが、スプールしたデータが全て化ける。数は合っているのにとにかく化ける。原因を究明中。落ち着いたら公開予定ということで。


1998.9.6(日) 不幸はまとめてやってくる

昨日起こったこと。突然スキャナが動かない、というか認識できない現象に遭遇。いきなりASPI32が作動しなくなったらしく、とりあえずドライバの入れ直して対処した。結局4時間位悩んでしまった。それにしても昨日は知人もいきなり環境が不安定になったらしい。偶然ならいいけど……。

Linuxの関係で、S3社のVision968カードを研究室に持ち込むことに。その前の動作確認兼ねて動かして、改めて画質の良さに感心。もうRIVA128のボケボケぶりが明白になってしまうが、永く使うつもりで買ったカードなだけに葛藤が激しい。某OSでは見向きもされないカードもUnix系では安定性バツグンの代物だけに、なんだかもったいないような……。

内蔵33600bpsモデムを借りており、やっとメインマシンに組み込んだ。CIS-Technology Inc.のBM-3314WDDという型番だが、本家ページにはドライバどころか存在痕跡さえない。本体に刺してまず困ったのが、ビデオカード(RIVA128系)と干渉するのか動作できなくしてくれること。リソース干渉を取り払ってもビデオは動かない。さらに標準モデムドライバを組み込むと、起動さえできない。知り得る限りの手を尽くしたけど、マザボとの相性以外考えられない。なんじゃこりゃ〜!ということで、結局モデムを外してしまった。

シリパラ変換もの致命的バグが取れ、スプーラとしての役割を結構果たせるようになる。38400bpsでも正確に転送できたが、長文を印刷した後大量に白紙を吐く現象が発覚。デバッグは続く……。


1998.9.9(水) 小さいことはいいことだ

フルタワーケース売却の内定したメインマシンとビデオカードの無いセカンドマシンをマージすることにした。電源ユニットまで移すため、ほぼ完全にバラすことになる。重複する部品(FDD,CD-ROM)と入らない内蔵スピーカだけは仕方ないので外す。

結果、そこそこ実用的なマシンに仕上がった。良くなった点としては
 ・ディスク容量計11.5GBytesと余裕タップリ
 ・メモリ128MB→160MBとなり、セカンドキャッシュがフルに効くため、多少速度が向上する。
 ・大きさ半分のミニタワーなので、邪魔くさくない。

悪くなった点としては
 ・IDE-DISKの転送モードがMODE-4になるため、理論上遅くなる
 ・実験マシンを失うため、あまりヘンなものは試せない
 ・割込み(IRQ)を使い切ったため、拡張ボードがささらない
 ・CD-ROMブートができない
 ・重さがフルタワー時と変わらない。つまり密度が高くなり、よけい重く感じる。

といったところ。トータルでは、環境は「良くなった」と言える。

気になる発熱はというと、真夏のピークも過ぎたし、CPU(K6-200)も電圧不足なので問題ないみたい。

マザーボードはメインマシンとしては先祖返りになる。チップセットがTX→HXと数世代戻っている。使ってみると確かに若干遅くなったかなという感じがしなくもないけど、MAMEなどは落ちることはあってもコマ落ちしなくなった。HDDが遅くなり、ベンチマークでも確認できるけど、遅くなった分静かにもなっており体感的には変わらない。

しばらく使っていて、不安定なことに気付く。どうやら熱暴走らしく、ファンを付けてCPUIDLEをインストールして、どうやら安定。

TXチップのマザボ(ASUS TX-97E)が余ったわけだが、元々これ、クロックアップの為に買ったようなもの(その割には少しも上げられなかった)だから、運命かもしれない。まぁ、持っていればいつか役に立つだろうから、Pentium-166と共に眠らせておくとしよう。


1998.9.10(木) あっぷさいど・だうん

 PC版FinalFantasyVIIを借りた。英語版などどうやって入手したのやら。メインマシンに入れてみるが、RIVA128に対応している筈なのに描画が遅くボロボロ。とりあえず本家の指示に従いドライバとパッチをダウンロード。要するに設定ファイルと実行ファイルを置換してしまっている。そりゃ動くわなあ。

 苦労の末、快適に動き出す。やんややんやと言いたいが、ビジュアルシーンがなぜか上下逆に映り、タイトルやメーカロゴまで逆さ。原因はまったく不明。MIDIでのBGMもなかなかのものだが、やはりSC-55ではパーシャル落ち(音切れ)が激しい。まあ通常部分では快適なので許すとしよう。

HDD購入を思案中。使い回しが効いて様々なマシンに使える外付けが欲しくなったため。要するにテンポラリが欲しい。以前から構造が気になっているメルコのSDAT方式(内部でEIDE〜UltraSCSI変換をする:S-DATじゃないので注意)のが気になっていたのでそれにしようと思う。もし変換がちゃんとできてるなら、以後このケースに大容量IDEを入れることで安くUpgradeできるという将来性もあるので、人柱になることも兼ねての考えだったりする。速度は「最大100Mbit/s以上」というよくわからない表示になっているけど、どのみち要求するのは容量だから問題なし。

となる問題は購入場所。在庫状況を丁寧に調べないとかなり損をする。倉吉のベスト電器が結構充実してるらしい。競合地帯の米子も捨てがたいし、岡山にも安売店が数軒ある。まったく、先にVTR買わないといけないというのに……。


1998.9.12(木) えすぶいの裏切り

長年の懸念だったビデオを遂に買い換え。そんなに大げさなことではないが、これで我が家もやっとS-VHSを録画・再生できる環境になった。

前のは画質は良かったものの、ピクチャーサーチの速度に巻取リールがついてこないことがあり、注意しないと初めか終わり付近でテープを痛めることがあった。また旧式メカだったため反応動作が非常に遅く(再生停止4.5秒、各種操作1秒以上、巻戻5分以上:T-120時)イライラさせられることも多かった。録画再生する分には問題ないので、VHSダビング環境もやっと揃ったことになる。

新しいのは三菱製。ビクターとで迷っていたが店の在庫で結局選択の余地もなかった。¥39800(税別)の安物なだけにあまり期待はしていなかったが、それにしても裏切られた。スペックがカタログとかなり違う。またかつてのβを知っている人間からすれば、いくらエスブイとはいえあのノイズ感(具体的にはS/N比が低い)は大きなマイナス。あれでは解像度がいくら良くても綺麗にならない。まあVHS特有の色にじみが抑えられるからマシにはなっているけど……。

それにしても三菱って、デジタル技術でリードしてなかったっけ? 特殊画面では全部ノイズが入るし、2倍速再生の音声はノイズだらけでおまけに仕様ときたもんだ。これじゃあ(元々)画質が汚い分他社に劣る。かつての栄光はいずこに……。

元々VTRにはかなりうるさい方なので文句を言えば本当にきりがないが、安かったので何とか妥協することができると思う。S-VHS & Hi-Fi も本当に安くなったもんだ。でも安いなりのチープさも拭えないわけで、やがて「安物買いの銭失い」になる可能性も……。

研究室では、Slackware3.5をダウンロード。しかし本家が非常に重く、途中でタイムアウトを起こし止まってしまう。昨夜はそれで失敗し、今夜もまた止まったらしい……。

家のマシンでは、メインマシンの余り領域にFreeBSDを入れてみたりしている。時間がないので試行錯誤はこれからとはいえ、また失敗。ルートの認識に失敗するらしい。第1ドライブでないとやはりダメなのだろうか。やはりPC-98版とはずいぶん違うみたい。まだまだ経験不足か。


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