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本研究では新聞記事10000文の対訳コーパスに現れた数量表現のうち,接頭・接
尾辞を対象に翻訳規則の作成
を試みた。具体的には,助数詞、名詞の意味的用法を区別するため,すでに提案されている「単語意味属性」を使用す
るとともに,新たに,数詞の有効桁数に着目した「精細度」の基準を設けて,本
格規則を作成した。この規則を新聞記事(クローズドテスト)と機能試験文集(オー
プンテスト)に適用した結果、新聞記事の場合
70%、機能試験文集の場合66%の精度で,接頭・接尾辞を含む数量表現の翻訳が
出来ることが分かった。
本研究では,接頭・接尾辞に対して訳語を生成することを前提として翻訳規則を作成したが,実際の翻訳では,訳語
が省略される場合がかなり存在する。今後,省略の可能な条件についても検討を行う必要がある。
平成13年5月10日