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意味属性による解析


意味属性による解析では以下の手順で係り先を決定する.

1.
名詞句(形容詞+名詞)の名詞を意味属性に置き換え,その頻度統計をと る
2.
「形容詞+の型名詞句」の名詞を意味属性に置き換える
3.
手順2で得られた結果を「形容詞+意味属性A」,「形容詞+意味属性B」 に分ける
4.
手順1の頻度統計より,意味属性Aと意味属性Bの頻度を比べ,頻度の大きい 方を係り先とする

ここで,頻度統計がスパースになることを考慮して,以下の通りに頻度を計算す る.意味属性体系上の意味属性A,意味属性Bの共通の親ノード(深さd)を基準 にして,その子ノード(深さd+n)のうち,意味属性Aと意味属性Bを配下に属す る意味属性ノードの共起頻度の和をそれぞれ意味属性Aと意味属性Bの頻度とする (図2参照).

さらに,形容詞は直後の語に係る割合が多いことを考慮して,形容詞の直近の語に 優先度を与える.具体的には優先度を重みt($\geq$1)で表し,意味属性Bの頻度 が意味属性Aの頻度のt倍以上ある場合のみ係り先をBとし,正解率が最大になる ようにtを定める.



  
Figure 2: 頻度の求め方
\begin{figure}
\fbox{
\epsfile{file=hanka1.eps,height=60mm,width=73mm}
}\end{figure}





Noboru KURUMAI
2001-03-20