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複合連体節を構成する可能性のある連用節と連体節のペアに対して、用言意味属
性と格要素、底名詞の一般名詞意味属性によって係り受けルールを作成する。
Figure:
用言意味属性によるルール、属性変化の場合
5#5 |
図の例では、同じ属性変化をあらわす動詞同士でも、1.の場合は
「逆転する」のガ格「左右」が「固定され、」のガ格、「映像」の「左右(抽象
的関係)」をあらわし、「映像を固定する→(映像の)左右が逆転する」という因
果関係をあらわしているのに対し、2.の場合は部分と税率の間にそのような関係
が仮定できない。
したがって、前者の場合、「映像が固定され、」という節は「左右が逆転したり
する弱点」という名詞句の一部として判断でき、後者の「部分を引き下げ、」と
いう節は「税率を引き上げた改正前の」という名詞句の一部ではないと考えられ
る。このようにして、述語と格要素、底の名詞の意味属性によって、ルールを作
成した。ルールの一部を表に示す。
Table:
作成したルール(一部)
判定結果 |
条 件 |
係る |
case_parent = 両方 |
|
(格要素に親子関係がある場合) |
係らない |
rear_yimi = 相対関係 |
|
(連体節述語の用言意味属性が「相対関係」 |
|
である場合) |
asano
2000-03-15