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まず、各々の用言に対して、格要素と底の名詞、また用言の用法を判断するため
に、結合価パターンのマッチングを行なう。これは、対象とする用言の標準表記
をキーとして、辞書から結合価パターンの候補を読み出し、用例側の助詞と名詞
の対応関係を照合することによって行う。この場合、誤った格要素は採用しない
ように、以下の制限を加える。
- 1
- ハ格、モ格など、動詞を越えて係る可能性の高い格を除いて、着目す
る用言の直前までの格要素を候補とする。
- 2
- 重なる格があれば用言に近い方を候補とする。
こうして選択した格要素によって、結合価パターンを選択し、底の名詞が格要素
として用言と関係を持てるかどうかを判定する。連体節述語の場合、底の名詞が
格要素として動詞と関係を持てるのならば内の関係、持てないのであれば外の関
係と仮定して、底名詞と用言の関係を含めたパターンを作成する。
asano
2000-03-15