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本論文では、従属節を構成する格要素を判定し、用言の用法を決定するために日
本語語彙大系[1]に掲載されている「構文意味辞書」の結合価パター
ンを使用する。
結合価パターンは用言と格要素(単語意味属性+助詞)の意味的関係を記述したも
の(表 )で、単語意味属性とは「単語の意味的用法を整理、体
系化したもの」である。この単語意味属性体系は最大12段の木構造を構成してお
り、上位の意味属性の性質を下位の意味属性の性質に伝搬・継承できるという利点
がある。
Table:
結合価パターンの例
用言 |
結合価パターン
()内は名詞意味属性 |
追跡する |
(主体,乗り物)が |
(身体動作) |
(主体,動物,乗り物)を追跡する |
追跡する |
(主体,機械)が(情報,乗り物)を追跡する |
(思考動作) |
|
測る |
(主体,機械)が(名詞)を計る |
(思考動作) |
|
asano
2000-03-15