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(2) 対象とする従属節


言語処理の立場から節を分類すると、主節のほか、連用節、連体節、引用節の3 種類の従属節に分けられる。このうち主節は、他の節の係り先にはなるが、係り 元にはならない。連体節は述語の活用形などの文法的性質によってほぼ係り先が 決定される。また、引用節は引用の助詞等を伴い、また、係られる側の動詞のタ イプが限定されるなど、形態的に係り先がほぼ決定できる。したがって、述語間 の係り受け解析で問題となるのは、係り元が連用節である場合、すなわち、連用 節から引用節、連体節、連用節への3つの係り受け関係となる。そこで、引用節 の係り先は特定の用言に絞られ、連体節の係り先は埋め込み文の問題として、本 論文では除外した。


asano
2000-03-15