対象とする文における連用節と係り先候補数との関係を表に示 す。これより、ランダムに係り先を決定した場合の誤り率は約65%である。
今回、分類は人手によって行ったが、計算機による判断の難しいと思われる従属
節はB類とすることとした。つまり、実際は引用節であってもALT-J/Eの結果で、B
類の従属節が越えている個所は、「C類+読点」とせず、B類が越えている場合はB
類、「B類+読点」が越えている場合は「B類+読点」として扱った。また、同一分
類で助動詞により係るかどうかの判断できない場合(両方の従属節に助動詞のな
い場合)は係らないとした。