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実験の方法

95年毎日新聞の経済欄、科学欄より、述部を6個以上含み形態素解析の失敗の無 いものを合計107文(それぞれ46文、61文)を抽出した。抽出した文に含まれる 連用節246個(それぞれ116個、130個)を対象に係り受け解析における助動詞の 効果を机上実験により検証する。

対象とする文における連用節と係り先候補数との関係を表[*]に示 す。これより、ランダムに係り先を決定した場合の誤り率は約65%である。

今回、分類は人手によって行ったが、計算機による判断の難しいと思われる従属 節はB類とすることとした。つまり、実際は引用節であってもALT-J/Eの結果で、B 類の従属節が越えている個所は、「C類+読点」とせず、B類が越えている場合はB 類、「B類+読点」が越えている場合は「B類+読点」として扱った。また、同一分 類で助動詞により係るかどうかの判断できない場合(両方の従属節に助動詞のな い場合)は係らないとした。


asano
2000-03-15