了解度試験の解析

了解度においては，改良法の合成音声は自然音声と同程度の高い値となった． 了解度試験において，合成音声で多くの被験者が間違えた音声を表 11に示す．

多くの誤りは，「かたった」を「たたった」や「あったが」 が「あったら」等の発音方法が似ている子音であった．また，最終モー ラの聞き逃しが，従来法（3. 章）では3つあるが，録音時間 を考慮した改良法では1つ減少した．

表: 聞き間違えた音素

原因		改良法	従来法	合計
		(6.章)	(3. 章)
最終モーラの欠落		1	3	4
母音部の誤り	[i]→[-]	1		1
	[a]→[u]		1	1
撥音部の誤り	[N]→[bu]		1	1
促音部の誤り	[q]→[-]	1		1
子音部の誤り	[g]→[r]		1	1
	[k]→[h]		2	2
	[k]→[t]	1	1	2
	[ky]→[ry]		1	1
	[n]→[r]	1		1
	[sh]→[j]	1		1
	[t]→[k]		1	1