音節波形接続方式で作成した合成音声は音節素片の接続部の違和感が問題とな る.特に違和感を感じるのは母音や撥音が連続する部分である.違和感を感じ た例として図1,2に「膨大な」 の自然音声と合成音声のスペクトラムと音声波形を示す.この文節では「アイ」 の部分に違和感が感じられた.波形データおよびスペクトログラムの出力には Wavesurfer[16]を使用する.
これらの音素はスペクトルを見ると連続的に変化している.したがって音素境 界位置が不明確である.そのため,音節素片の接続部において違和感が出やす い.これが,自然性の低下に結びついていると考えている.