next up previous
次へ: 評価試験結果 上へ: 評価実験 戻る: 評価データ

評価方法(単語了解度試験とオピニオン評価)

合成した音を評価するために,単語了解度試験およびオピニオン評価を行った. 評価方法の具体的な方法を以下に示す.

  1. 提案方法による合成音声と自然音声と市販の合成音声

    合成音声100件と同一話者で同一発話内容の自然音声100件を収録した.また, 市販の合成音声と比較するためF社のlinuxで動作する音声合成ライブラリを使 用して合成音声を作成した.なお,この合成音声を作成するとき,音声品質が もっとも良くなるように,各種パラメータを操作した.

  2. 評価用ガイダンス文

    提案方法による合成音声100件と自然音声100件と市販の合成音声100件を,同 一のガイダンス文に埋め込んで評価を行った.具体的には表 4のガイダンス文を各々100件作成した.


    Evaluation sentence
    表: 評価ガイダンス文
    「入力された住所は」(地名の合成音声もしくは自然音声)「で,よろ しいですか.」

  3. 評価者

    単語了解度試験,オピニオン評価とも,被験者には音声研究に携わった経験のない 人6名を選び,ヘッドフォンからガイダンス文を提示した.

  4. 単語了解度試験

    提案方法による合成音声と,自然音声と,市販の合成音声,各100件を同一の ガイダンス文に埋め込んで評価を行った.自然音声と合成音声は,ランダ ムな順序で提示し,聞こえた地名の音声を仮名で書き取るよう指示した.自分 の知識や,前に聞いた地名のことは考えず,そのときに聞こえた音を書き取る よう指示した.

  5. オピニオン評価

    提案方法による合成音声と,自然音声と,市販の合成音声,各100件を同一の ガイダンス文に埋め込んで評価を行った.自然音声と提案した合成音声と 市販の合成音声は,ランダムな順序で提示し,各々の音声の自然さについて1 から5の間の5段階(1が最も不自然,5が最も自然)で評価するよう指示した.同 じような地名が何度か出てきても,それ以前に聞いた音と比較せずに評価する よう指示した.



平成14年9月3日