next up previous
Next: まとめ Up: フレーズへの適用の考察 Previous: 評価のばらつきについて

データベースの音量のばらつき

従来手法では音量のばらつきが問題となり,自然性が損なわれることがあった. 今回の実験では音量のばらつきを抑えるために,全て同時期に収録した音声を選んで音声を作成した.その結果,音量のばらつきは少なくなり品質の高い音声の作成ができた.

しかし,完全に音量の統一はできず,不自然さが残る音声があった. 特に「が,を,に」などの助詞の音節素片に音量のばらつきが見られた. これは文中における第2アクセントなどが原因であると考えられる.文の内容によっ ては,名詞や動詞の後の助詞が強調される場合があり,その強調された助詞によっ て音量のばらつきが生じた. 今後,助詞の音節部分の品質を上げるには,接続部分の音量が同程度の音節素片を使用する手法が考えられる.



Jin'ichi Murakami 2008-08-23