次へ: 素片接続位置について
上へ: 考察
戻る: オピニオン評価の解析
実験結果から,音素単位より音節単位の方が評価が高くなることが分かった.し
かし,音節を単位とした場合,前後音素環境を考慮した場合の素片種類数は,一
般に音素を基本単位とした場合より多くなる.そのため,音声コーパスの大きさ
が決定されている場合,作成できる音声は少なくなってしまう.今回の実験で作
成できた音声は,音素単位で約650単語,音節単位で約470単語であり,約180個
もの差があった.
この問題に対しては,特に後音素環境において似た子音をグループ化し,音素環
境を代替して素片の種類数を少なくすることで解決していくことが可能であると
思われる.なお,環境などは異なるが,単語音声より短い刺激音声について,代
替による自然性劣化に関する評価がなされている[3].
平成16年10月8日