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実験結果から分かる通り,波形接続型音声合成による合成音声は,
了解度は自然音声と同等の正解率が得られたが,自然性は依然として低いままであった.
アクセント考慮時のオピニオンスコアは音節単位で4.3,音素単位で4.1であり,
3.3節で述べたオピニオン評価の基準によると,
音量やアクセントは正常だが,接続部の違和感が残った状態であると言える.
よって,被験者が自然音声と合成音声との差を感じる最も大きな原因は,
接続部における違和感である.
また,スコアが音素単位より音節単位の方が高いことからも,
接続部が少ない方が違和感が発生する可能性が低くなり,自然性が向上すると考えられる.
平成16年10月8日