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まとめ,今後の課題

単語の録音音声から 音節種類,前後音素環境,モーラ位置,モーラ数に基づいて 音節波形を切りだし,信号処理せずに接続する 単語音声合成方法を提案した. さらに,前後音素環境に基づいた音節部品種類の削減を 試みた.

$4\sim 6$ モーラの日本の地名 105,000 件を 合成対象として録音すべき地名の件数を調査したところ, 17,000 件の録音で合成対象全体をカバーできることが わかった. また, 音節内の先行子音が破裂音,摩擦音,鼻音,半母音の場合は 前音素環境を無視, 撥音以外の全音節について, 破裂音,摩擦音の後音素環境を同一視 することにより音節部品数を削減したところ, 録音件数は6,000 件で済むことが分かった. 5モーラ語の合成音声について評価試験を 行ったところ, いずれの合成方法でも比較的良好な了解度が得られた.



Jin'ichi Murakami
1999-10-22