音質を重視するような用途に対しては, より多くのサンプルについて実験が必要であるが, 以下のような方法を検討する必要がある.
1.合成方式Aにおいて, 音節部品選択時に複数候補があった場合に パラメータとしてピッチ周波数や LPC係数などを加え, そのつながりの良いものを選ぶ.
2.合成方式Bを用いる際, 録音コストの要求が厳しくない場合には 削減する音節部品種類を より狭い範囲に限定し, 半母音,鼻音など有声音の音素環境が 関係する音節部品については 録音時から準備する. 録音件数を増やしたくない場合は, 上記1の方法のように 部品選択時のパラメータの一つとして 音素環境を反映する.