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考察・音素環境による正規化


ここでは、音素環境によって弱パワー区間を削除することを試みた。音 素環境ごとのパワーを計算し、これと第2層のラベルと比較して弱パワー 区間になりやすい音素環境を調べた。この結果の一部を表3に示す。



表 3: 弱パワー区間になりやすい音素環境
音素環境 弱パワー区間になった数 / 調査数 比率
a , zh 54 / 244 0.221311
i , z 42 / 223 0.188341
o , b 48 / 259 0.185328
e , h 16 / 95 0.168421


弱パワー区間になりやすい音素環境を除いてパワーの分布を調べた、こ の結果を、図4に示す。


図 4: 音素環境によるパワー正規化方法 /a/
\begin{figure}\begin{center}
\fbox{\epsfig{file=figure/hist_a_atr_withoutweakvc.ps,height=45mm,width=70mm}}\end{center}\end{figure}

この図から、パワーの正規化方法として音素環境は利用できないことがわかる。




平成15年9月30日