人間によってラベリングされたデータから、母音ごとにフレームのパワー の分布を調べた。パワーはフレーム窓長25ms、フレーム間隔5msで計算し た。調査したデータはATRのCsetの中の50文女性話者32名合計1600文である。調 査したデータのなかで/a/の分布を図1に示す。 縦軸は頻度で横軸はパワーである。
この図から、パワーの頻度分布は2つのピークを持っていることがわか る。解析の結果、この図において弱いパワーの領域(以後、弱パワー区 間)はクロージャーや文末などであることがわかった。