上記で提案したアルゴリズムの有効性を調べるために、自由発話の文認識実験 をおこなった。実験には、音響モデルには不特定話者のHMM、言語モデルには 単語のtrigramを使用した。実験条件を表 1 に示す。garbageモデルは、4状態3ループの10混合のモデルで、 男性話者12 名の音素バランス216 単語から作成した。単語のtrigramの連鎖確 率値は、 ATRの対話データベース[17]のなかから国際会議の予約に関 するデータ約1万2千文章、約17万単語にテストデータの中の朗読発話のテキス ト(次節参照)を加えて計算した。ただしテキストデータ中の「あのー」、 「えーと」などの間投詞は削除している。また、音素のtrigram の連鎖確率値 は「あのー」、「えーと」などの間投詞を含めて同一のATRの国際会議の予約 のデータベースから作成した。
音素モデル | 4-state 3-loop |
(garbage model を含む) | 10mixture left-right model |
HMMの学習データ | 男性話者12名の736単語発声 |
garbageモデル | 男性話者12名の |
の学習データ | 音韻バランス216単語 |
認識単語数 | 435 |
ビーム幅 | 16,384 |
単語trigramの値の | 約1万2千文章 約170000単語 |
推定に使用した | 朗読発話のテキストを含む |
テキストデータ量 | (間投詞は削除) |
音素trigramの値の | 約1万2千文章 約170000単語 |
推定に使用した | 朗読発話のテキストを含む |
テキストデータ量 | (間投詞を含む) |
言語尤度と音響尤度の | 16 |
結合値 (考察参照) |