実験結果を表 4 に示す。なお比較の ために言語モデルにbigramを使用した時の実験結果も示した。 実験 の結果、言語情報としてtrigramを用いるとき、特定話者認識にお いては文認識率で66.7%、不特定話者認識では28.0%が得られた。 そして言語モデルとしてtrigramを使用した場合、bigramよりもかなり高い認識性能が得られることがわかった
model | 特定話者認識 | 不特定話者認識 |
bigram | 33.3% ( 87/261) | 0.0% ( 0/261) |
trigram | 66.7% (174/261) | 28.0% (73/261) |
実験結果は文認識率で計算した。したがって認識結果が1文字でも異なった場合は誤認識としている。 誤認識の結果を見ると、「会議に申し込みたいのですが」を「会議に申し込たいんですが」のような 助詞の「の」を「ん」とするの誤りが多かった。 このような意味的 に正しい文を正解に含めた場合、認識性能は文認識率で約80%、不 特定話者認識の場合は約40%であった。