概要


翻訳とは,文章を同等の内容を表す別言語に置き換える行為であり,2言語の翻訳における対応する文は同じ意味である.これは単語においても言えることであり,2言語間で対応する単語同士は同等の内容を表す.ただ,単語の場合は単語同士の対応が1対1とは限らない.一つの単語に対し複数の対応する翻訳が存在する可能性が高い.翻訳の対応は同等であるため,複数の対応する翻訳同士は同等の内容を表す別表現と考えられる.よって,本研究では,共通する他言語訳(本研究では英語を使用する.)を持つ日本語単語は同義語もしくは類義語の可能性があると考える.また,対義語は単語対同士が反対の意味を表しているが,同じ文脈で使用されることが多い.よって,類似する文に出現しやすい単語対は対義語の可能性があると考えられる.