NMTがどのように学習を行っているのか理解するのは困難または不可能とされている.[2] そこで著者がどのように学習を行っているのかを理解しているかを述べる.
英語を学習をする際に英語は"SVO"で構成されていると習ったことがあるだろう. ここでSは主語で,Vは動詞,Oは目的語である. 図2.1の対訳学習文1を例にとれば,"I"がSで,"am"がV,"a student"がOである. 日本語において,上述に則るのであれば"SOV"で構成されている. "私"がSで,"学生"がO,"です"がVとなっている. 従ってNMTではS同士,V同士,O同士で対訳であるという学習を行っていると考えている.
このように理解している理由を裏付ける内容としては7.3章において述べている.