問題設定

使い分けたい対義語の組A,Bがあるとする. 語Aと語Bのことを対象語と呼ぶ.対象語のいずれかを含む文を収集する. 収集した文において対象語を削除し,対象語があった箇所に対象語のうちのどの語が存在したかを推定する.その結果を用い置き換えの可否を判定することが,本研究で扱う問題である. その文に元々あった方の語を選択できれば,正しく対義語を使い分けることができ,置き換えのできない対義語だと考える. 逆に,元々あった方の語を選択できなければ,正しく対義語を使い分けることができず,置き換えのできる対義語だと考える. 具体的な例として,対義語の組「賛成」「反対」を例に以下に示す.


1#1

このように対象語を含んだ文を収集する.次にこれらの文から対象語を削除する.


2#2

意味のない単語として, 名詞は「名詞」, 動詞は「する」, 形容詞は「そう」, 副詞は「いい」に対象後を置き換える. 名詞とした箇所に対象語のうちどちらが存在したかを機械学習で推定する.