・モデル3

モデル3は，モデル1とモデル2とは異なり，1つの単語が複数対応する単語の繁殖 数や単語の翻訳位置の歪みについて考慮する．またモデル3では単語の位置を絶 対位置として考える．モデル3では以下のパラメータを用いる．

• 翻訳確率61#61
  英単語10#10が仏単語9#9に翻訳される確率

• 繁殖確率62#62
  英単語10#10が63#63個の仏単語と対応する確率

• 歪み確率 64#64
  英語文の長さ19#19，フランス語文の長さ12#12のとき，59#59番目の英単語 65#65が45#45番目の仏単語22#22に翻訳される確率

さらに，英単語が仏単語に翻訳されない個数を66#66とし，その確率 67#67を以下の式で求める．このとき，歪み確率は 68#68で， 69#69で67#67，70#70は0より大きいとする．

71#71 (2.16)

したがって，モデル3は以下の式で求められる．

30#30 28#28 72#72 (2.17)

28#28 73#73

74#74 75#75 (2.18)

モデル3では，全てのアライメントを計算するため，計算量が膨大となるので期待値を 近似により求める．