評価実験では, 日本経済新聞を対象として, 予測対象日の前営業日の夕刊から予測対象日の朝刊までを一つのテキストとし, その見出しのみを用いた. 予測対象は2008年から2013年までの東証株価指数(TOPIX)連動型上場投資信託(ETF)とし, 予測対象日の寄りから引けにかけてTOPIX ETFの取引価格が上昇するか下落するか(終値が始値よりも高いか低いか)を予測した. 訓練データの期間は, 予測対象日の直近の過去5年間とした.
実験の結果, 全体の正解率は0.714であり, 最も予測精度が低い年でも正解率が0.563であった. また, この予測に基づく運用シミュレーションの平均年間利益率は149%であった.