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評価に過去の発話を使用する

学習・テスト時に過去の発話を使用しなかったモデルの出力(応答)を, 過去の発話を含むモデルと同様な評価方法により評価した. すなわち,本来の発話データとその直前一発話分の発話を文脈とし, それ以前の文脈は見ずに評価する. 精度評価を表6.3.5に示す. また,出力の精度評価例を表6.3.6,表6.3.7に示す. 学習時・テスト時は,実際には過去発話は使用しておらず, 評価にのみ過去発話を使用する.


表 6.3.5: 精度評価結果(入力に過去の発話を含まないが,評価では文脈に過去の発話があるとする)
手法 $\times$
低頻度語置き換え無し 0.280(56/200) 0.420(84/200) 0.300(60/200)
低頻度語全てをヌルトークン化 0.370(74/200) 0.385(77/200) 0.245(49/200)
Copyable Model 0.290(58/200) 0.400(80/200) 0.310(62/200)
品詞置き換え 0.285(57/200) 0.415(83/200) 0.300(60/200)
提案手法 0.345(69/200) 0.400(80/200) 0.255(51/200)


表 6.3.6: 出力精度評価例1(入力に過去の発話を含まないが,評価では文脈に過去の発話があるとする)
手法 入出力 評価
低頻度語置き換え 発話:(何 か の 儀式 です か)
無し eos 儀式 は 必要 だ そう です よ
応答:勇気 は 必要 です ね
低頻度語全てをヌ 発話:(何 か の 儀式 です か)
ルトークン化 eos $unk_{0}$ は 必要 だ そう です よ
応答:そうですね
Copyable Model 発話:(何 か の 儀式 です か)
eos $unk_{1}$ は 必要 だ そう です よ
応答:$unk_{1}$ が 多い です
品詞置き換え 発話:(何 か の 儀式 です か)
eos $unk_{名詞}$ は 必要 だ そう です よ
応答:そう だ よ ね
提案手法 発話:(何 か の 儀式 です か)
eos $unk_{1}$ は 必要 だ そう です よ $\times$
応答:$unk_{1}$ が いい です ね


表 6.3.7: 出力精度評価例2(入力に過去の発話を含まないが,評価では文脈に過去の発話があるとする)
手法 入出力 評価
低頻度語置き換え 発話:(あー 私 それ より 明日 の 1限 が 心配)
無し eos 私 1限 全部 外し た よ
応答:ほんと
低頻度語全てをヌ 発話:(あー 私 それ より 明日 の 1限 が 心配)
ルトークン化 eos 私 1限 全部 外し た よ
応答:そう
Copyable Model 発話:(あー 私 それ より 明日 の 1限 が 心配)
eos 私 1限 全部 外し た よ
応答:そう
品詞置き換え 発話:(あー 私 それ より 明日 の 1限 が 心配)
eos 私 1限 全部 外し た よ
応答:あー
提案手法 発話:(あー 私 それ より 明日 の 1限 が 心配)
eos 私 1限 全部 外し た よ
応答:あっ そう


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2018-02-28