クロスヴァリデーションの方法は、標本データを「学習に使用するデータ」と「試験に使用するデータ」に分け,それらを順次入れ替えて実験する方法である. 少ない標本データを使用して信頼性の高いオープンテストを行うための方法として使用されている. 実験では,文型パターン作成用の例文の中からランダムに1万文を抽出し,入力文として使用された. また,当該入力文から作成された文型パターン(自己パターン)へは必ず適合するため無視し,それ以外のパターンへの適合のみ評価された.
入力文に対して適合する文型パターンは通常複数存在し,それらがすべて意味的に正しいとは限らない.そこで,被覆率は以下のパラメータにより評価された.
入力した文のうち,1文型パターン以上に適合した入力文の割合
1入力文に適合した文型パターンの中に意味的に正しく,入力文の翻訳に使えるバターンが1つ以上存在する割合