先行手法において,対訳文に対し不適切な単語レベル文パターンを照合した際,不適切な対訳句が出力され,それにより対訳句の精度は低かった.そこで先行手法に加え,対訳句を抽出する際に,単語レベル文パターンを作成する際に用いた対訳文と対訳句を作成する際に用いる対訳文との類似度を利用して,不適切な対訳句を削除する手法を提案した.提案手法により,不適切な対応をとる対訳句を削除することによって対訳句の精度を向上させ,翻訳の精度の向上を試みた.
対訳句の精度評価の結果,提案手法を用いて作成した対訳句は先行手法を用いて作成した対訳句より精度が良く,不適切な対訳句が削除されていることがわかった.またそれぞれの手法で翻訳を行い翻訳文の対比較評価を行った結果,精度に大きな差はなかった.誤り解析を行ったところ,翻訳に用いる句レベル文パターンに付与されている対数文パターン確率に問題があると推測された.今後は,句レベル文パターンの問題を解決していけたらと思う.また新しいV13.2の精度は○69△22×9となった.